ピザ窯の作り方
サブロクバン
ピザ釜の炉床にどんなレンガを使うか、迷うところですがオススメはこのレンガです。私たちの呼称でサブロクバン、その名と通り大きさが 幅300×長さ600×厚み65 です。約20kg有りますので運搬時は注意が必要ですが据え付けてしまえば後は楽ちんです。並型レンガの約7枚を水平に綺麗に並べる作業がこれ1枚で終わってしまいます。
長2丁レンガ
ピザ釜を作るときにアーチを作らずに天井を作ったりする場合に使用できます。長2丁レンガの大きさは 460×114×65です。ちょうど並型レンガの長手方向(230)を2倍にしたものです。弊社のピザ釜キットにも使っています。使用する場合は両縁は30mm位は必ず乗せて使いましょう。30mmづつ使っても間は400mmあります。
460mmよりもっと長いレンガが必要な場合は棚板レンガ800×100×60をご使用ください。
炉床の作成
ピザ窯の炉床に大きい平板を写真のように8枚並べて作ります。写真のように並べるとちょうど正方形になります。
それぞれの隣接する部分は、耐火モルタルをつけて接着して下さい!
1段目の施工
ピザ窯の床面に中心線を引きましょう。中心線に沿って1段目の型紙をあてて、型紙の内側を床面に書き写します。
長2丁受けレンガの開口部の幅が360mmになるように仮置きします。
床面に移した円形に沿って、レンガを仮置きします。
※レンガとレンガの目地は約5mm
※レンガはY-2が4丁に対して、Y-3が1丁ですが目地 によって変わります。
※レンガは28~30丁位です。
きれいな円形が出来たら、レンガにモルタルを付けて並べていきます。
長2丁受けレンガとの隙間はカット済みの小さいレンガと耐火モルタルで埋めます。
(隙間を埋める場合は固めのモルタルで行うとうまくできます)
1段目が終わったらレンガからはみ出したモルタルを掃除し、モルタルの付いていない隙間を埋めます。
2段目の施工
1段目が出来たら2段目も同じように型紙をあてて、型紙の外周を1段目のレンガに書き写します。長2丁受けレンガを仮置きします。
1段目のレンガに移した円形に沿って、レンガを仮置きしてみます。
※レンガとレンガの目地は約5mm。
※レンガはY-2が3丁に対して、Y-3が1丁です。
※レンガは24~26丁位です。
仮置きがきれいに出来たら、モルタルを付けて並べます。
長2丁受けレンガとの隙間はカット済みの小さいレンガと耐火モルタルで埋めます。
(隙間を埋める場合は固めのモルタルで行いましょう)
2段目が終わったらレンガからはみ出したモルタルを掃除し、モルタルの付いていない隙間を埋めます。
3段目の施工
2段目が出来たら3段目も同じように型紙をあてて、型紙の外周を2段目のレンガに書き写します。2段目に移した円形に沿って、レンガを仮置きします。
※レンガとレンガの目地は約5mm。
※開口部と反対側に2丁分空けておき、煙突として空気抜きを作ります。
※レンガはY-2が2丁に対して、Y-3が1丁です。
※レンガは28~30丁の位です。
長2丁受けレンガの上に長2丁レンガを仮置きします。
※この時2cm位奥へ載せます。(次のセクションを参考)
また後日、扉が付けられるように長2丁レンガに隙間を設けます。
天板の平4丁レンガも載せてみて、隙間ができないか確認します。
隙間が出来るようであれば、3段目のレンガを内側へ寄せる必要があります。
天板の平4丁レンガも載せてみて、隙間ができないか確認します。隙間が出来るようであれば、3段目のレンガを内側へ寄せる必要があります。
仮置きがきれいに出来たら、モルタルを付けて並べます。
長2丁受けレンガとの隙間はカット済みの小さいレンガと耐火モルタルで埋めます。
(隙間を埋める場合は固めのモルタルで行いましょう)
天板の施工
3段目が出来たら天板の平4丁レンガを仮置きし、鉛筆でマークします。マークしたレンガにモルタルを乗せます。
ピザ窯の内面や外面にはみ出ているモルタルをきれいに取って完成です。
床面レンガについて
ビザを置く床面のレンガは蓄熱に十分な厚さの耐火レンガ65mm以上を使用すると蓄熱量も多く使いやすい窯になります。ピザ窯の形について
薪の燃焼による熱を床や壁面・天井に蓄えながら、熱がストレートに外部に排出しないように天井をドーム型やかまぼこ型にして対流熱を床面に反射させて熱効率をあげ蓄熱しやすい様に作ります。耐火レンガの断熱について
耐火レンガに蓄熱した熱が逃げないように、耐火レンガの外側に断熱をしてやることで効率的に焼くことが出来るようになります。煙突について
煙突は窯の形状によって必要になりますが、窯の天井の一番高い所より少し低い所からの排気のほうが熱のムダが少なくていいと思います。